素晴らしきかな、横浜港の歴史

開港130周年記念

市政100周年・開港130周年記念式典

1989年、この年また一つの式典が執り行われていた。この年は横浜市が市政を取り組み始めたからおよそ100年、そして横浜港が開港してから130周年と、それぞれが良い意味での節目を同時に迎えたことにより、この式典の開催が決定することになる。この時の式典開催会場は、今では数多くの歌手がライブ会場として利用している、1万人以上を収容でいる『横浜アリーナ』が開業し、そこで式典が執り行われる。また同時に金沢シーサイドライン・横浜ベイブリッジも開通が始まり、都市機能としてさらに充実していくことになるのだった。

会場には自治大臣やオデッサ市長を来賓として招き、招待客や一般参加者8,500人が式典や記念コンサートを楽しんでいた。

たねまる かわいいよ たねまる!

横浜博覧会

市政100周年、開港130周年を記念して開催された記念博で、別名横浜博とも言われている。開催期間は1989年3月25日から同年10月1日までの開催となっている。テーマは『宇宙と子供達』という、いまだ見えない宇宙へと向かうように、21世紀へと羽ばたいていく子供達を懸命に育てて行こうとするような、またそんな子供達にどれだけ素晴らしい世の中なのかということを主題に置いて、博覧会は開催された。

主なパビリオン

YES'89宇宙館 (横浜博覧会協会)
宇宙飛行士訓練体験を行なえる他、羽仁進監督が宇宙開発の歩みを描いた映像作品『早く!地球の子どもたち』や、宇宙開発の技術や宇宙の科学を学べる展示コーナーが用意されていた。展示の一部に関しては閉幕後も、横浜こども科学館に移動して、鑑賞することができる。
日石地球館 (日本石油・日本石油精製)
IMAXシアターで、恐竜をテーマにした映像作品「地球だけの物語」を上映。
IBM人間館 (日本アイ・ビー・エム)
双方向劇場「THINKシアター」
コカコーラいん石館 (富士コカ・コーラボトリング)
メキシコで発見された、重量約15tの隕石「チュパデロス」を展示。
コスモワールド子供共和国(泉陽興業)
大観覧車『コスモクロック21』などを利用することができる遊戯施設となっている。
横浜館 (横浜市)
横浜の過去・現在・未来を描いた映像『ワンダーシップ号の冒険』や、横浜市街の模型展示『ヨコハマ・ガリバーランド』などを展覧できた。閉幕後も残っていたはいたが、1999年に閉館してしまい、跡地にはパシフィコ横浜の展示ホールが建っている。
かながわ愛ランド (神奈川県)
山田太一監督による映像作品「小さな世界から」を公開していた。
かながわプラザ (神奈川県内31自治体)
県内の自治体がそれぞれのブースを出典。
海のパビリオン (運輸省関東運輸局・第二港湾建設局・第三管区海上保安本部)
六角形の洋上プロムナードで、帆船や海洋機器の展示、イルカショーなどが行われた。
建設パビリオンTANO-CITY (建設省関東地方建設局他)
インフラストラクチャーをテーマにした立体アニメーション「風の演出」が公開されていた。
NEC C&Cパビリオン (日本電気)
『スペーストライアル2009』という、宇宙旅行シミュレーションシアターが置かれていた。
NTT館「未来へのはこぶね」 (日本電信電話)
『ドームミラービジョン』という、天上のドームスクリーンと床面の円形ミラーを組み合わせた映像システムを楽しむことが出来た。
MMCコーヒー「地球体験館」 (三本コーヒー)
練った言うチンや南極、裁くなどの疑似体験が出来たパビリオンで、展示施設については閉幕後に北海道むかわ町が譲り受けることになり、1991年に『むかわ町穂別地球体験館』として開館している。
おもちゃ館 (浅草玩具他)
時速310kmのレーシングゲームを体験でき、世界各国の風景を再現したレゴブロックの展示などを閲覧することが出来た。
コープふれあい館 (コープかながわ)
美空ひばりなど各界の著名人が出演する『お母さん』をテーマにした映画が上映されていた。
三和みどり館「夢座」 (三和みどり会)
主人公である妖精アリス・アンに導かれて、宇宙帆船アルゴス号で『みどりの星』を探すスペースファンタジー映像が公開されていた
JT館「スーパーマジックビジョン」 (日本たばこ産業)
少年とロボットの不思議な冒険物語、ミュージカル『虹の国の少年』を公演していた。
住友館 (住友グループ)
コンピューター制御の人形達による舞台『ヒミコ』を鑑賞することができた。
東京ガス館 (東京ガス)
炎色反応を応用した『ガスマックスシアター』で、炎の妖精たちによるミュージカルが公演された。
日産・芙蓉館「ビッグシャトル」 (日産自動車・芙蓉グループ)
アメリカを舞台に、乗り物をテーマに描いた大型立体映像『RUN FOR THE SUN』を閲覧することが出来た。
ハートピア・ファコム館 (第一勧業銀行・富士通)
IMAXシアターで、映像叙事詩「地球の詩 -めぐる四季」を上映。
松下館 (松下グループ)
『光と闇の伝説』という映像と生の舞台を組み合わせたショーを公演し、好評を博していた。
ミート・ミート館 (神奈川県食肉事業協同組合連合会)
舞台の登場人物と映像を組み合わせた立体パフォーマンス『マジカルサーカス』を公演していた。
三井・東芝ガリバー館 (三井グループ・東芝グループ)
ガリバー旅行記をテーマにした立体映像を閲覧することが出来た。
三菱未来館 (三菱グループ)
「想像力」と「創造力」をテーマにした立体映像「IMAGINATION」を視聴することが出来た。
UCCクレイトンハウス (UCC上島珈琲)
ジャマイカに現存する旧英国総督別邸『クレイトンハウス』を再現し、そこでクレイトンバンドによるステージも披露されていた。
横浜そごう館「クピドンの冒険」 (横浜そごう)
ライブミュージカル「クピドン・時の冒険旅行」が上映されていた。
横浜髙島屋館「不思議ドーム」 (横浜髙島屋)
宇宙貨物船「ノストラダムス号」での宇宙体験の旅を描いた立体映像を見ることが出来た。
Wa!TEPCO (東京電力)
太陽光を受けて宇宙を走る「光ヨット」のレースを描いた立体映像を閲覧することが出来た。

終了後

博覧会の祭に設置された当時世界最大ともいわれていた大観覧車『コスモクロック21』は、周辺にてクイーンズスクエアヨコハマの開発が決まってしまったために、1997年に一度営業を終了して解体し、1999年には現在の場所に移築して再稼動している。

貨物船は博覧会の閉幕と共に廃線となったが、後に整備されて『汽車道』となり、横浜赤レンガ倉庫まで線路の軌道後が残っていた。しかしワールドポーターズから赤レンガ倉庫付近を含む一帯の再開発時に、現在の汽車道と赤レンガ倉庫付近を除いて全て撤去されている。

また横浜そごうからゴンドラゲートまでを結んでいたゴンドラリフトは、博覧開閉幕と共に配し・撤去となり、桜木町ゲートのあった場所には横浜ランドマークタワーが建てられることになった。この桜木町とゲートを結んでいた動く歩道は、ランドマークタワーへの通路として現存している。

博覧会開幕に合わせて開館した横浜美術館と横浜みなと博物館は、恒久施設として閉幕後も展示が行なわれている。なお、博覧開会最中は、両館への入場には博覧会入場料の他にも別途整理料が必要となっていた。

記念切手

横浜博覧会開催を記念した切手が販売していたことをご存知でしょうか?1989年3月24日に発行された切手には、横浜美術館と、歌川芳虎による浮世絵『少女』が描かれていた。額面は当時の定形郵便基本料金である60円となっているが、直後の4月1日に消費税が導入されたことにより郵便料金が62円となったため、同一の意匠で額面を62円に変更したものが同年の4月18日に発行された。

こうした記念切手を始めとして、何とか目標としていた来場者数に届かせるために、こうした記念切手の作成以外にも他の取り組みが行なわれていた。会期末には無料招待券の大量は委付権などを行なって、来場者数だけは届かせるといった数合わせを行なったり、さらには崎陽軒のシウマイ弁当を購入したら、無料招待券が1枚もらえるといった有名な話も存在している。これは赤字覚悟だとしても、きちんとした人数を確保しないと、実は繁盛せずに資金だけを無駄に浪費したことになり、今後提供企業が少なくなってしまうといった恐れもあるからだ。今後の事を考えても、今回の赤字よりも次に繋ぐためにするための試みを取り入れたのだった。少し切なくもなるが、現実的な観点としては仕方がなかったということだろう。

横浜の魅力いくらでも教えちゃいます

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